ZEROTSU(:POIKKEUS:)による「コミュニケイトルーム」全曲解説!

まえがき

 ついにTHE クルマの待望の3rdアルバムが発売されるまで秒読み段階となったわけやけど、みなさんいかがお過ごしですか?ゼロツです。
ここを見てる人には初めましての人が多いやろうけど:POIKKEUS:というハードコアのバンドでギターを弾いております。
 でわ、なんでオマエみたいなモンが全曲解説をするのか?と、不思議に思う人も多いやろうけど、一言で言わせてもらうと「好きやからや」ということです。
いうとくけど、1stも2ndもA.B.E.P.もいまだによく聴くけど、全然飽きてへんぐらい好きやからな!
 
 そもそも「コミュニケイトルーム」がマスタリングも終わり、早々に聴いてくれと深夜に送ってくれた訳で。
えらい時間に送ってきよるなと思い、就寝間近の状態で聴いた時に目が覚めて完全に興奮状態になって寝れなかったのは言うまでもない。
 んで全曲感想を言おうと思ったものの、言いたいことが多すぎて、冗談で「全曲解説するためにブログ開設するわ」って言うたら、フジワラが「やってや!ゼ ロツマガジンでやってや」って言うてきやがって。ゼロマガジンさんに対して失礼なのでアカン!っていうたらご丁寧にZERO MAGAZINEさんに許可までとる始末で。
だめで すよ、フジワラ君。

 そうこうしてたら、アルバム特設ページできてるやん!!!告知までしてるやん!という成り行きで、こんな僕が、完全に個人的な感想のみで毎日一曲づつ解説していかせてもらいます。
 同志であり、ライバルでもあり、友達でもあるフジワラが読みたいだけであろう感想文的解説を、みなさんも「コミュニケイトルーム」が発売されるまでの間、読んでいろいろイメージを膨らませて、3月18日にはレコード屋に走るのだ!!

激しさと優しさと楽しさと悲しさ、全部凝縮された極上のロックミュージックを体感するのはもうすぐや!
2015.03.04 ZEROTSU (:POIKKEUS:)
全曲解説

01.【Ray】
 1st「エレキトリックの感染源」のヤングアイデアや、2nd「PARANOID VOID RECORDED」のIN THE DREAMなどの1曲目全開の始まりを予想してたら、思いっきり肩すかしをくらって、立て直した頃にやっぱし1曲目にふさわしいと感じてダブルパンチをく らった、そんな1曲目、「Ray」。
 サビから始まる曲は売れる、まさに「ホンキー・トンキー・クレイジー」な状態であり、これまたサビのコード進行がドラマティックで、ギタリストだけに限らず聴く者すべてがウットリなこと間違いないな。
 さらには曲の冒頭と、通常時のサビと、ギターソロのあとのサビの入りと、3パターンで切り込んでくる!もちろん1stや2nd、A.B.E.P、同様に フジワラのカッティングも切り込んでくる!もちろんフジワラのギターだけでなく、珍平の走り回るベースラインやMAGのタイトなドラミングがこの曲のス ピード感をよりいっそう聴き手に感じさせる。
 忘れられがちやけど、ギタリストフジワラでありながらボーカリストでもある訳で、荒ぶったいつものボーカルでありながらボーカリストとしても進化してる。と思う。たぶん(笑)
 そして1曲目からギターソロの音で「ん?」って思ったんやな。いつもよりコーラス強めにかけてへん?そういうとこも3枚目にして変化させてくるんやな。いやらしいやつやな、フジワラ。
 最後のサビ後も聴き所やで。主張しすぎへんレベルで、めっちゃドラマティックなギター入ってるから。最高の塩梅。
 しかしやな、このアルバムに限らず、クルマのアルバムはライブで再現できる範囲でしか被せを入れてへんねんな。別に被せまくってる音源のバンドが悪いと は言わへんし、そういうバンドも好きやけど、この3ピースで、無駄なもんが削ぎ落されたロックが好きやねん。みんなもそのへん意識して聴いてみて!

"Ray Flash このまま俺は夜のスキマを漂う 高鳴るがままに"

02.【ホープ会】
 「Ray」の勢いを殺さず、たたみ掛ける2曲目、「ホープ会」。
 堺出身のボンクラ達(MAGは僕と同じく気品漂う神戸出身やけどね)がホープ会言うたら、言うまでもなくガキ帝国やないか。
その辺についてはZERO MAGAZINEの音声インタビューで聞けるんで割愛!
 この曲、イントロからAメロ途中まで1コードなんやけどすごく起伏があってよいなぁと。構成も基本的にはAメロとサビが軸で、しかも特に特殊なことはしてへんねんな。せいぜい「なんやてなんや?」ぐらいやねん。めっちゃシンプル!
 だから俺が変にあーだこーだ解説することもないねんな。シンプルイズベスト!

 しいて言うなら、こんなシンプルな曲でも珍平のベースは落ち着きなく走り回ってます(笑)それがボリューム感と飽きのこないサウンドへの秘訣の一つとみた。

"I'm a hope! 是に鳴らすこと 自分突き抜けてること"

03.【1630】
 「コミュニケイトルーム」を聴いた人の多くがベストナンバーやと口を揃えて言う「1630」。
これ、完全にシングルカットされるタイプの曲やね。マイナー調の哀愁漂うナンバー。俺的にはA.B.E.P.収録の「壊れないバックミラーのビート」と同じジャンルの曲と感じたね。
 「壊れないバックミラーのビート」は完全にポカリスウェットのCMソングに使われようとしてる爽やかメロディーやったけど、「1630」は進研ゼミのCMに使われようと企んでるんではないやろかという、甘酸っぱい切なさの中に力強い青春のメロディー。
 歌詞にも「友達」とか「レコード」とか「サヴェイジ(おそらくCOMPLEXの"GOOD SAVAGE"を聴いて覚えた単語)」など、やはり青春だなぁ。
 演奏面でいくと、MAGのドラミングが俺的にはグッときたとこ多かったな。
イントロのキックの跳ね具合、1回目のBメロ終わりから2回目のAメロへの入りのハイハットチキチキチキとか。ギターソロ終盤のさりげないタムの入れ方とか。
 たぶんドラムってそんなに意識して聴いてない人多いやろけど、リズムってのは意識してなくても自然と身体に入ってくるもんで。
何が言いたいかというと、その気持ちのよいビートの細部を意識的に聴いてほしいねんな。そしたらMAGがいかにいやらしいドラムを叩いてるかがよくわかります(笑)

"突堤に背中を見せたところで友達が待っている 空中とレコード"

04.【タクシーに乗って】
 今作が完成される前からライブでも披露されてた(はず)、「タクシーに乗って」。
ライブで見たときは正直、「このBメロのバック、もろBOOWYやねぇか」っていう印象だけやったんやけど、音源聴いて一変した。BメロのBOOWYどこ に隠してん!おいおい、ギターソロそんなんちゃうかったやんけ!!つーかその音どないなっとんねん!!!と、まぁ少し盛りましたが結構な衝撃を受けまし た。
そうなんです、「コミュニケイトルーム」は音作りも新たなチャレンジが盛り込まれてるのです。
 ひときわ異色なギターソロの音色なのがこの曲。オクターバー使ったソロ、俺も近々やろうと思っとったのに先超されたわ!って言うたらこのソロ、実はオクターバー使ってへんねんやと。まぁ気になる人は直接本人に聞いてください。正直なんやねんその手間!ってなるから(笑)
んで、ギターキッズの気持ちで足下見たり、どないやって再現するねんとか、自分なりの楽しみ方をしてくださいな。俺は毎回そんな変態的な目でライブを楽しんでるぜ。
 あとはやっぱりクルマの売りでもある、すごくキャッチーかつ綺麗なコーラスワークやね。サビなんてフーフーコーラス綺麗すぎてフジワラの声がやさぐれ度2割増やもんな(笑)

"タクシーに乗って全ての喧騒の外側まで…"

05.【B&B】
 ライブでも確実にブチ上げナンバーになるであろう、ハイテンポナンバー「B&B」。
アルバム通して聴いた感想は多すぎてメールでは無理やけど、一言言わせてもらうなら「B&B」はBOOWYで言うたら「PLASTIC BOMB」や!と伝えた深夜。
そうやねん、これはキッズの胸をハッっとさせるやつやねん。
 迷うことなくストレートなロックナンバー。イントロからキレキレでハードやねんけど、サビ以外はほとんどハモリコーラスが入り続けてるから爽やかさも感じるんやろうか。
しかし曲名「B&B」は"BOOWY & BUCK-TICK"であってほしいのが俺の本心やけど、ガキ帝国で紳介竜助ときたから、おそらく島田洋七洋八の漫才コンビ「B&B」が正解であろう(嘘)

"裏も表も世界の果て"

06.【NO.ロマンス階級】
 英語のNOとカタカナでロマンス、んで漢字で階級(しかもクラスと読ます)、欲張りなタイトル「NO.ロマンス階級」。
しかしその欲張りなタイトルとは裏腹に演奏はかなりタイトに、そしてシンプルなんやね。
 まずはイントロ、これフジワラだけでもあかんし珍平だけでもあかんねん、二人でイントロを奏でとる。あ、大丈夫、MAGもずっと後ろから支えてるんみんな知ってるから!!
そしてAメロ。ギター珍しくミュートで刻むやつな、これフジワラの中の布袋が出てるとこ。
世間一般のミーハーな布袋かじりはカッティングのバッキングがホテイズムやと思ってるやろけど、このミュート刻みもホテイズムの代表的な奏法や。
アホでも知ってる「IMAGE DOWN」や「NO NEW YORK」かて刻んでるやろ。ちゃんと聴きなおせ!
 Bメロもコードをサラッと鳴らすだけでシンプルにすることによって歌メロ引き立つしサビの爆発力に繋がってるとおもうんですよ、僕は。Bメロ最後のベタな全員でのキメもええなー。
サビもさりげなくイントロのコードでやりよるとこがスッと入ってくるんやろな。
 シンプルシンプル言うてるけど、被せで所々にオカズ入ってるねん。それをライブで再現するんがTHEクルマやで。
 この曲のギターソロ、めっちゃ好きやからコピーしようと思った次の日に、仕事で中指の先の肉を軽く削ぎ落してしまった俺でした。
もうちょっとでトニーアイオミになるとこやったで。

"NO.ロマンスクラス あの日ふざけていただけだぜ"

07.【ページ】
 今作の中でも一番「爽快」という言葉がふさわしい曲なのではないだろうか、アルバム後半戦(勝手にアナログ解釈してB面と仮定してみた)最初の曲、「ページ」。
イントロからクルマお得意の裏声コーラスが炸裂。いきなし爽やかやねんな、ええ年したオッサン三人やのにな。ほんでこれまた今作一番といってええほど落ち着きなく珍平のベースが走り回り続ける。これでもかってくらい最初から最後まで。
 そこに一層歯切れの良いギターが乗り、駆け抜けるという言葉がふさわしいドラムがビートを刻む。これを「爽快」って表現せんでどない表現するねん。
ギターソロもフジワラ節炸裂してます。Bメロ終わりのギターフレーズをギターソロ最後に持ってくることで、歌にすんなり戻るとこなんかはさすがの芸当やなと。
 最後の「Turn over the past page」のメロディーワークなんて最高やないか。クソっ!!
爽快かつシンプルなのであっという間に駆け抜ける2分48秒!

"ただ今はTurn over the past page"

08.【ブルーフィルムを観よう】
 やっとこさ落ち着いたスローテンポでアダルティックな曲調で聴かせる、「ブルーフィルムを観よう」。
俺らより若い世代の子はわからへん子多いやろうけど、ブルーフィルムってエロ映画とかエロビデオのことな。そうそう、君らの大好きなXVIDEOSも昔で言うブルーフィルムや。
 まぁこんな説明から入りましたが、ブルーフィルムという言葉のチョイスがぴったりな80年代間の雰囲気が漂うAメロ。
昔の邦画に使われてそうなムーディーな雰囲気出てるなーと勝手に思いました。サビも綺麗なコーラスワークやな。
 んでギターソロがホテイズム出とるなー。布袋のラストシーン的なエッセンスが溢れ出とるわ。って思ってたら、改めて聴くと曲全体的にラストシーンやわ(笑)サビへの盛り上がり方とかの雰囲気がな。
 ちなみにブルーフィルムとはBOOWY以前に布袋と土屋(BOOWYマネージャー)と深沢(1stのSAX吹いてた初期メン)が組んでたバンド名な。氷室と松井はデスペナルティな。これ豆な。

"投げやりにブルーフィルムを観よう 癪なほど決まっている"

09.【モナーク】
 「ブルーフィルムを観よう」のしっとり感から一転、1stの「ヤングアイデア」や本作収録の「B&B」と同じ、いやそれ以上に攻撃的な「モナーク」。
イントロのチンペイのベースでハッとする感じ、なんかだか鬼気迫るぜ。聴けばわかる、としか言えん、そんなハードチューン。
 サビの「モナーク モナーキー ハレーション」のハレーションにディレイがかかってるねんけど、「ハレーション、ション、ション、ション」やなくて「ハ レーション、オン、オン、オン」やねん。これどうでもええやんけって思うかもしれんけどここがポイントやね。かっこよさ4割増しぐらいにはなってるで、フ ジワラよ。
 ギターソロであってギターソロにあらず。このセンスはモテるやつな。男に。

"聞こえますかあなた? モナーク"

10.【イントロダクション】
 BOOWYの1st「MORAL」の1曲目のそれではなく、ちゃんとした曲「イントロダクション」。
 ここでまた爽やかかつ甘酸っぱいメロディーと歌詞で攻めてくるあたり、アルバムの終わりが近づいてきてるのを感じて、寂しくなってしまった僕はまた1曲目に戻すのであった。。。すみません、嘘です。
 歌詞にもある「今日の終わりがさあ始まるぜ」っていうのは終わりは始まりやって事をフジワラは俺に教えてくれたんや。たぶん。
そんなこんなで、ギターに関しては珍しくソロを含め難しいことをしてないねん。ベースもドラムも。だから歌詞がしっかり入ってくるような気がする、うん、せやな。
 とにかくコーラスワークとメロディーワークと歌詞に胸アツになってくれや。

"イントロダクション 今日の終わりがさあ始まるぜ"

11.【気障な集団と悲劇の街】
 珍平のベースが主旋を奏でるイントロで幕をあける「気障な集団と悲劇の街」。
この曲に限らず、今作は全作以上に全曲ベースラインがキーポイントになってると思う。スリーピースでも音に厚みがあるんはそういうとこが重要やねん。
僕ら(:POIKKEUS:)もがんばらなアカンわ。
 ミドルテンポの曲ってドラムっていろんなもん詰め込めるチャンスやと思うねんな。でもMAGは曲にあわせてタイトかつシンプルに叩きよるねん。んで、たまに「おっ」ってなるの入れてきよるねん。やっぱ神戸出身の高貴な感じが滲み出てるわ。
 んで、この曲が来るまで俺はウズウズしてたんや。それもそう、この「コミュニケイトルーム」の中でダントツに布袋を出してきたのがこの曲のソロ!!
布袋チルドレンなら確実にハッとするわ。前作収録の「モノクロム」は露骨にCOMPLEX出してきたけど、今回はこのソロできたかという感じ。俺は早くこの曲をライブで観たいね。
 曲の終わりなんかはギターとベースが自然にユニゾンして終わるとこなんか自然に表現できててうまいなって思ったわ。
悪く言うたらそんなとこまで意識してやってんの気持ち悪いわ(笑)気障やねん!

"いつか話を聞かせてよ 君の声がお気に入りさ"

12.【コミュニケイトルーム】
 ついにこの時が来てしまった。。。。ラストの曲であり、今作のタイトルとなっている曲、「コミュニケイトルーム」。
そんなに寂しい曲調ではないんやけど、俺は今とてもさみしい気持ちでこの解説を書いているんや(嘘)

 この曲、アルバムの最後の曲やしタイトル曲やし、しかもミドルテンポやのに、せやのに、せやのに、ギターソロ入ってへんのや!!!(衝撃)
これもまた3作目にしての新たなる試みなのかと温かく見守ることにしました。

 演奏のことはあれこれ言わんでももうだいたい想像つくやろ。そうや、 気障やねん、いやらしいねん、でもな、かっこええねん。あんな、間奏の途中にギターの「ドゥルドゥルドゥル」ってのが聞こえるとこがあるねん。多分ほとん どの人は聴き流すやろうけど。でも俺は毎回絶対聞き逃したくないねん。そういうポイントが1曲に1カ所、いや、アルバムに1カ所でもあってそこを聴けばい つでも震えれる、そういう作品って「アタリ」やと思うねん、俺は。
 でもこの「コミュニケイトルーム」という作品には、そういう聴き手の急所を突き刺すようなフレーズという名の凶器で満ち溢れとるねん。これを傑作と言わんで何を傑作っていうねんや?
 この曲の解説がホームページにアップされた日は、おそらく「コミュニ ケイトルーム」のフラゲ日やと思うねん。手に入れた人は、一度俺の全曲解説読みながら聴いてほしい。少しでも俺の言うてる気持ちが伝われば嬉しいです。ま だ手に入れてなくて明日手に入れる人は、期待に胸膨らまして再生ボタンを押すのを待ちわびてくれ。決して後悔はしないはずやから。これがな、胸を張って かっこええって言える、俺の友達のTHEクルマや!!!

"もう満足したのかい I Know!"






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